2021/4/25

ベースの積み上げ方 

「第1回バーゼル国際声楽コンクール」現在、本選審査会の真っただ中です。弊社のコンクールを受けてくださった参加者の皆様は、今までにない新しい取り組みと緊張感の中でこの数ヶ月間取り組まれたことと存じます。オンラインによる本格的な国際コンクール、4割近く外国人も参加いたしました。日本人の参加者にとって大きな刺激になったことでしょう。どんなに著名な国際的な歌手であっても全てを兼ね備えているオールマイティーの歌手は皆無であり、どんな歌手も一長一短です。しかし世界を魅了する演奏や心に響く演奏は、決して技術やマテリアルだけではなく、総合的な要素であるバランスによってより魅力が増し輝きます。
 
特別審査委員であるバーゼル歌劇場の第一コレペティトールLeonid Maximov先生、我が会を代表する呼吸・発声のスペシャリストEdit Siegfried-szabo女史による講評、日本を代表する審査委員の先生方の講評は、本選参加者全てへ大きく覚醒させる素晴らしいヒントが一人一人へ贈られるでしょう。共通していることは、Farbe 呼吸による色(感情)、この多彩な色を使いこなすにはベースとなる発声と呼吸法が要です。何よりもベースとなる楽器をしっかりと安定させることが、大曲を歌うにあたり準備段階での基礎となります。この基礎をどのように積み重ねるか、シューベルトの歌曲やモーツァルトの作品をより多く取り組み、積み重ねていくことを推薦します。
感覚的に呼吸と感情がダイレクトに繋がり、最初から無駄なく呼吸をコントロール出来るようになるまで、集中的な練習により大きな効果をもたらします。
声の色がモノトーン、平坦、トレモロがかかる、プッシュしたくはないのに結果的にプッシュした声になる、どこか力業で高音を捉えてしまう、声が全身に響き渡らない、音程が定まらない、和声を感じて歌いたいが和声感とずれた音程になる、音が上ずる、音程が下がる、
パッサッジョになると音程が低くなる、低音になると体と声の繋がりが希薄になる、等々・・・
 
これらの現象と原因を見つめて、一緒に勉強していきましょう。
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• Der Weg zur Mitte:呼吸から核となる中心を目覚めさせ、心と体を一つにして声の中心を感じること


• Bewusst zum Singen:自分の声や体を意識的にコントロールしながら歌うこと

           
 
 
  
 
 
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