2025/5/3

間も無く雪崩が起きる

先週はバーゼル国際歌曲コンクール2025 ファイナルを東京オペラシティ リサイタルホールにて開催いたしました。
世界各国からファイナリスト、オーディエンスが来日し、コンペティションは盛り上がりました。
 
審査員の先生方とはファイナル当日、ゆっくりとお話しする時間はないため、翌日目黒雅叙園にてレセプションを開催いたしました。
日本において、初の世界歌曲コンクールが誕生したこと、Lieder/Song ドイツ歌曲や様々な歌曲の造詣を深める素晴らしいコンクールと、評価いただきました。
 
島国日本、クラシック音楽の声楽を学ぶ人口が一気に少なくなり、これから生き残りをかけて日本のアカデミーも各国と連携していかなけれなりません。cooperation 互いに協力し合うこと、助け合うこと...今まさに今後雪崩が起きる可能性が間も無くやってくる世界で、
必要不可欠と信じております。
 
これまで日本の音楽大学の教育ではインプットの時間は長いものの、アウトプットする現場において必要な交渉術、語学能力 etc...総合的に学ぶ場所はいまだに存在しません。
若い方々が音楽で食べていくには、日本国内だけでなく、世界を視野に最初から語学を学ぶ必要があると、私は常々生徒さんたちに伝えています。
統計的にクラシック音楽を学ぶ人口を考えても、日本人が日本人だけを指導する時代は終わったと、私は考えています。指導する上でも、日本語だけではなく、英語、そのほか専門用語のドイツ語、イタリア語、フランス語が現場で話せること、コミュニケーションが成功の鍵であると思います。
 
今回、インドネシアからも著名なマエストロと歌曲専門家の教授が来日され、バーゼル国際歌曲コンクールの誕生を、心からお祝いしてくださいました。
芸術する空間、お客様と音楽のスピリットを交換する至高の時であったと、素敵なメッセージをいただきました。Maestra Noriko Kawamuraさんは、日本の音楽界だけではなく、世界の音楽教育のために日々努力してくださっていることに感謝する...労ってくださいました。
 
 
 
上海音楽学院のProf.Zheng Zhou教授からは、日本でこのような世界歌曲コンクールをプロモートしてくださって素晴らしい、来年は上海で開催しましょうとおっしゃってくださいました。韓国のMiju Kimさんは、是非韓国でも指導や歌いにきて欲しいと早速来年のお約束をいたしました。日本橋オペラ代表理事の福田祥子さんは、海外音楽家へのご対応が本当に素晴らしく、正しく国際コンクールにおいて欠かせない存在であると心から感銘を受けました。外国人へのVIP対応は、すぐにできるものではありません。長きにわたり、外国人VIPとのコンタクト、仕事を通じて様になってくるものです。福田さんは申し分なく、素晴らしい対応で、私が忙しい時も常に配慮くださいました。
 
今回お手伝いに入ってくださった、コンサートスタッフとは打ち上げで色々なお話をいたしました。皆、これからの日本の音楽界の未来に不安を抱いています。
音楽を学んで30代過ぎてくると、色々と不安になる気持ちは痛いほどよくわかります。
素晴らしい人材の皆さんを今後も大切に、国際音楽コンクールを継続していく所存です。
 
次回は夏に向けて、ゴールデンウィークは準備に励みたいと思います。
 
 
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