2024/11/20
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zwischen fachとは |
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ソプラノまたはメゾソプラノの声種は、どこで決まるのでしょうか。 これは国際声楽発声法において、永遠の課題であると常々感じております。 昨年はヴェッセリーナ・カサロヴァ教授、今年はカプチーネ教授を弊会にて招聘し、この課題について私たちは幾度も議論して参りました。 例えばある受講生は、先生からメゾソプラノと決められて長年勉強を取り組まれ、海外の先生方からソプラノのレパートリーの方が合っている...とアドバイスをされたとき、人によってはショックを受けたり、受け入れ難い方もいらっしゃるでしょう。 逆に受講生の方から、「私の声種は一体どれが正しいのでしょうか」....質問された方がいらっしゃいました。カプチーネ教授は「今の時点では、責任を持って答えられない、とても責任のあること、貴女の声を何度か聴いて、貴女がこの役を全幕歌ってみてはじめて本当に喉に合うか合わないかわかるのよ。私は時にはカルメンを全幕歌う機会が劇場で何度かあったけれど、喉がとても疲れたの。人によって私の声は、メゾソプラノと決める人もいるけれど、私の声はドラマティックソプラノ、ソプラノの役が喉に合うのよ。」そう、自分の体験談も含めて語ってくださいました。 またはzwischen Fach、ソプラノとメゾソプラノ間、両方の役レパートリーを歌える方もいらっしゃいます。日本では、まだまだ馴染みがないのかもしれません。 ソプラノとメゾソプラノ 違いは、どこで決まるのでしょうか。 高い音が出ないから、メゾソプラノ?中間音が出るからメゾソプラノ? 明るい声質はソプラノ? 暗い声質はメゾソプラノ? 背が高いからメゾソプラノ? 首が長いからメゾソプラノ? 上記のような単純な理由で決めることはできません。 特に10代、20代前半においては、レパートリーも限られておりますし、 オペラ、歌曲、オラトリオ、現代曲、向きかどうかもすぐに決定することはできません。 手がかりは、チェンジがどこにあるのか、聴き分けることができること 最高に輝く音がどの音、音域であるのか、レッスンを続けていく中で、 探していかなければなりません。 ソプラノ、メゾソプラノ オペラの役では決定的に演じる役柄が異なります。 実は自然な声がソプラノであったとしても、 メゾソプラノとしてキャリアをスタートした方が良い場合もあります。 しかし高い音が出ないからメゾソプラノのレパートリーで歌い続けている場合、 必ず限界がやってきます。 段階を踏みながら一番適したレパートリーを歌う これは本当に信頼できる先生と共に声を作っていくこと 何よりだと思います。 |
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