2025/6/11
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使命 |
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可愛い子には旅をさせよ... 私のこれまでお世話になった全ての先生は本当に心に広い先生ばかりでした 当時からも私はとんでもない研究家であったそうで、 ある意味先生方も、私を指導するのは大変だったと想像します(笑) 私はただただ....世界の声楽指導法と、世界で活躍する声楽家がどんな発声法を勉強して、レパートリーを身につけ、どのようにキャリアを踏んでいったのか知りたかったのです。 ドイツ留学中は寝ても覚めてもドイツ語、ドイツレパートリーの勉強、コンサートをこなし、バイロイトの道を決して諦めず、必死になって毎日過ごしたこと...今も宝のような時間であったと振り返ります。 若い方々を指導させていただくたびに、最近強く感じることがあります。 本物体験....が 少なすぎると言うこと。 本場の世界歌劇場で、オーケストラを通る声、一流歌手に触れると、全身に電気が走り鳥肌が立ちます。そのような本物の芸術に触れると大きく覚醒します。 私が〇〇という歌手を知っている? 質問すると... 大抵知りません。とても残念です。 私は一つの作品を勉強する際、指揮者も聴き比べ、歌手は最低でも5名以上聴き比べ、楽譜もさまざまな出版社から出ているスコアを買って猛勉強いたしました。 海外ではコレペティトール、マエストロ、声楽教授 三人のレッスンに毎週通いました。 大事な本番前は合宿状態で、先生がご自宅に私を招いてくださり、一音一音正しく入れるために、朝から晩まで汗を沢山かいて、熱血指導をしてくださいました。 オペラは日本の伝統芸術でなく、西洋の総合芸術です。 本場外国人からの教えをうまく取り入れ、日本人でも最初から世界に通用する人材を育てる覚悟を持って、指導者も日々向き合っていくことが求められます。 今、本当に力を入れて行わなければ、全て淘汰されてしまう危険性があります。 私は長い将来を見据えて、留学中の最後にスイスのバーゼルへ飛びました。 コンクール設立5年目に入って、ようやく私が必死で続けてきたことが具現化してきたように感じます。ただのブランディングのための国際ではなく、本物の国際声楽コンクールを制作することに覚悟を持ち、スイスバーゼルの恩師の助けと、スイス大使館の後援から、 第1回バーゼル国際声楽コンクールを制作いたしました。 その時の志を今後も忘れることなく、一切信念を曲げずブレることなく、私の使命を果たしていきたいと思います。 |
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